今回のインタビューは32年の営業経験をもつ圓子恭弘。現在は、IDカードプリンターのGRASYS(グラシス)や、パーソナル・ミーティング・ボックスのOne-Bo(ワンボ)など、ITソリューションでの働き方改革をお客様にご提案しています。これまでのチャレンジや、チームメンバーから慕われる柔らかな人柄の秘密に迫りました。
※掲載されている情報は、公開日2022年2月16日時点のものとなります。
接客への再挑戦のフィールドとして選んだプラザクリエイト
プラザクリエイトに入社したのは30歳のときです。それまでは子ども服の企画から販売までを行う会社に勤めていました。呉服屋さんの2代目社長が起こした新規事業で、面白みを感じたんです。店頭での接客からスタートし、結婚して子供が生まれた頃にはバイヤーもやらせてもらうようにもなりました。「今季はこういうものを作ろう、これくらい発注しよう」と自分たちで考える仕事は楽しかったです。
次第に、バイヤーの経験を生かしてもう一度店舗で接客をしたいという想いを持つようになりました。ちょうど会社の方針と自分のやりたいことの方向性の違いを感じていたタイミングでしたので、思い切って転職を決意したんです。転職エージェントでは、業種業態問わずお客様と接する仕事を探してもらいました。そのときにご紹介いただいた中の一つが、プラザクリエイトだったのです。
とても驚いたのは、一次面接で大島社長が対応してくださったことでした。だいたいは人事の方が最初に対応してくれますよね。二次面接では副社長とお会いし、採用をいただきました。社長は私よりも2つ年上なのですが、当時はまだ30歳くらい。副社長のような方と意思決定を分担しながら、バリバリと仕事に取り組まれている姿にも刺激を受けました。
仕事仲間との距離感を学んだスーパーバイザー職
入社時はパレットプラザの店舗に配属となりました。写真屋さんとして働くのは初めてでしたが、同じ接客業であると考えると、これまでの経験をいかせるだろうと思っていました。ところがその後すぐに、フランチャイズ店舗のスーパーバイザー(SV)職にチャレンジすることとなりました。業務内容は、フランチャイズのオーナーさんたちに対して経営のサポートをしたり、施策を考えるなどです。今までにやったことのないタイプの仕事でしたから、初めのうちは苦戦しました。
自分が店頭で接客をする場合は、目の前のお客様がエンドユーザーですよね。しかしスーパーバイザーはフランチャイズのオーナーさんと接します。オーナーさんを介してエンドユーザーとつながるという構図。スーパーバイザーとオーナーさんは同志のような関係性ですが、仕入れをしていただくお客様でもあります。年上のオーナーさんも多くいらっしゃったので、どのように接するのかよいのか手探りでしたね。
初めのうちは一方的な発言をしたり、強いリーダーシップを発揮して相手に動いていただこうとしてしまうことがありました。しかし、それではうまくいきません。徐々にやり方を変え、双方に気持ちのいいコミュニケーションを心がけながら、双方にとって好ましい結論に着地させることを意識するようになりました。
実は、強気な姿勢で仕事をしていた30代序盤の頃、「後輩に怖がられていますよ」と人伝で聞き、ハッとしたことがあったんです。それからはマイルドな人付き合いを心がけるようになりました。自分のおこないが周りにどう評価されているかは、自分ではわからないものです。ですから、相手の言葉から学ぶようにと、日頃から心がけています。
「人の役に立ちたい」を原動力に。どんなプロジェクトも、仲間と一緒ならば楽しい
スーパーバイザー職から離れてからは、名古屋や東京にて商品の発注、仕入れ、商品開発に携わったり、当時あった大宮事業所で所長を勤めたり、スタジオパレットで仕入れの見直しをしたり、証明写真BOXやサンリオ自販機の営業に携わったりと、本当に色々なことを経験させていただきました。
現在所属している法人営業部へとガッツリ関わる運びとなったのは2020年の秋です。はじめは、なんでもダビングというVHSなどの見られなくなったアナログメディアをDVDなどデジタルメディアにコピーするサービスの販売からスタートし、その後GRASYS(グラシス)の担当となりました。GRASYSはIDカードプリンタで、プラスチックカードに印刷ができる機械です。販売代理店さんと試行錯誤しながら、商品を販売しています。
そして2021年の10月からはパーソナル・ミーティング・ボックスのOne-Bo(ワンボ)販売にも携わっています。コロナ禍で個室ブースの需要が増えていることから、多くのお引き合いをいただいている状況です。正直、時間がいくらあっても足りないくらいのお引き合いをいただいているので、一緒にOne-Boというブランドを強くしてくれる仲間を大募集しています!
振り返れば、色々なプロジェクトにアサインしていただいているなと思います。ずっと新しいことへの挑戦続きのように見えるかもしれませんが、いつでも一緒にやってくれる仲間がいました。年次関係なく、わからないことがあれば「教えてくれる?」と聞くことができるチームメンバーたち。そんな皆さんと一緒になってやっていけるので、新しい挑戦を苦だとは感じません。
モチベーションの原点にあるのは、人の役に立ちたいという気持ちです。その原体験には、入社直後に店舗で勤務をしていたころのお客様との思い出があります。
あるとき、とあるお客様が古い写真をたくさん持って来店されました。「この写真をきれいにするには、どうしたらいいですか?」というご相談だったので、古い写真の傷や汚れを修復したり、モノクロの写真に色をつけたりできる写真修復サービスをご案内したんです。「このお写真は、こうやって修復するのはどうですか?」とご提案しながら、一緒にどう修復できるかを考えました。
するとそれからしばらくして、そのお客様がわざわざお礼を伝えにきてくれたというのです。残念ながら、私はすでに店舗を離れていたのですが、「あの時一緒に悩んでくれて、ありがとうございます。おかげでとてもよい写真になりました。」というメッセージをスタッフ経由で聞いて。じんわりと嬉しさがこみ上げました。
この時に感じた「お役に立てて嬉しい」という気持ちは、のちの仕事にずっと影響しています。「人の役に立ち続けたい」という想いが、部署が変わってからもモチベーションになっているんです。
複数のサービスを掛け合わせたご提案で、お客様の課題解決へ
現在、法人営業部では、プラザクリエイトが扱う様々な商品をクロスでご提案できるよう試みています。例えば、GRASYSで引き合いをいただいたお客様でも、コロナ禍の影響で働き方改革が叫ばれる昨今においては、One-Boのような製品が必要かもしれません。
そこで現在、晴海オフィスに少しずつ仕掛けをつくっています。ご来社されたお客様の目に付きやすい場所に情報や製品を置き、自然な流れでプラザクリエイトが展開するさまざまな商材に触れていただけるようにしているんです。
具体的には、自由に使っていただけるOne-Boをオフィスの入り口に設置しました。「ご自由にどうぞ」の札をドアにかけ、商談までの待ち時間、お客様がちょっとした作業や電話をしていただけるようにしています。実際に体験していただくことで、個室ブースを使ったことがないお客様にもその便利さを体感いただければ嬉しいですね。
同じくオフィス入り口には、開発中のデジタルサイネージも設置しています。デジタルサイネージとは、お店の店頭などに設置されている一般的なサイネージの機能に加え、カメラやAIの技術を取り入れた新製品です。本部から送られてきたメニュー表を印刷不要で店頭に掲示できたり、カメラを使って来客属性の分析ができたりなど、これからのお店運用に必要な機能を実験中です。目を引く場所に置いてあるので、お客様からもご質問をいただくことが多いですね。
それから、展示しているOne-Boの中には、社用携帯電話のプラン検討を促すPOPを用意しました。このPOPがあることで、One-Boを見に来たお客様にも、プラザクリエイトが携帯電話を扱っていることを知っていただけたらと思います。
以前に比べ、お客様をご案内する導線の中で会話が生まれやすいポイントが増えました。会話の中でお客様の新たな課題やお困りごとが見え、お役立ちできることが広がると嬉しいですね。
メンバーの心身の健康に気を配りながら、一緒に進んでいきたい
営業職について32年。これまでの経験を若い方々にどう伝えていけるかと考えることも増えました。自らの経験を話すことで後輩たちに役立てることがあれば、還元したいと思っています。
長く働いてきた身としては、これからの世代を担う後輩たちの心身の健康を気にかけています。営業の仕事は一筋縄ではいかないこともたくさんあります。お客様と接するお仕事ですので、時にはお叱りを受けることもあるでしょう。そんな中で元気を失ってしまうメンバーがいたら、話を聞きますし、声をかけていきたいですね。
また、体にも気をつけてほしいと願っています。実は私自身、2年半前にがんを患いました。朝、鏡を見たら、首が腫れていることに偶然気づいたんです。早期発見ができたため、すぐに治療して今は元気に過ごせていますが、改めて体が資本だと感じました。そんな原体験から、後輩のみなさんには忙しい毎日の中でも健康診断を受けたり、おかしいと思うことがあれば病院を受診していただきたいですね。
定年もそう遠くない今、いろんな人生経験をした自分だからこそ、できることや伝えられることがあると信じています。誰かのお役に立てることを願って、引き続き法人営業部のみなさんと一緒に邁進していきます!
【編集後記:広報室より】
法人営業チームや若手メンバーからの信頼も厚い圓子さん。本社では、たびたび相談や質問を受けている姿をお見掛けします。インタビューの中では、担当するサービスは違えど、根底にある「人の役に立ちたい」という思いはずっと変わっていない、という話がとても印象的でした。現在は、個室ブースやITソリューションの法人営業を通じて、お客様の課題解決に取り組んでいるとのことで、日々多忙な毎日を過ごされているかと思います。今後も健康第一で、さらなるご活躍をされることを祈っています!


