CHALLENGE PLAZA

お客様に「残したい一瞬」がある限り。イメージング事業部が描く未来

新卒で入社して以来23年に渡り、プラザクリエイトとあゆみをともにしてきた竹村誠晃。現在はイメージング事業部事業本部長を務めています。記事中では語りきれないほどのチャレンジを乗り越えてきた竹村ですが、コロナ禍やプリント業界に迫るデジタル化の波をはじめとした難局に対峙するイマをどう見るのでしょうか。イメージング事業部が目指す未来や、過去のエピソードを聞きました。

竹村 誠晃(たけむら まさあき)
1998年にプラザクリエイトに入社後、イメージング事業部所属。店舗開発やスーパーバイザー、店長業務など広く担当したのち、コールセンターの立ち上げや海外企業との合弁事業などさまざまなプロジェクトにも参与。2020年からはイメージング事業部事業本部長。

※掲載されている情報は、公開日2021年11月29日時点のものとなります。

最重要テーマは逆境からの再生

イメージング事業部は写真プリントサービスのパレットプラザ、写真館のスタジオパレット、オンラインプリントサービスの3つを主事業とした部署です。かつ、パレットプラザチェーンのフランチャイズ事業本部としての人格も備えています。加盟していただいているオーナー様およそ100社も含めて、ひとつの事業グループなのです。創業時から続いている事業ですから、プラザクリエイトの価値を体現する事業だと自負しています。

イメージング事業部は、フィルムカメラ時代、デジタルカメラ黎明期、そして現代のスマートフォン全盛期に至るまで、時代に合わせた写真の在り方をご提案し続けてきました。

デジタルカメラやスマートフォンなどハード面の充実により、写真の楽しみ方が多様化しました。デジタルの台頭は、長らく写真プリントをメインにサービスを提供してきたパレットプラザにとっては、逆境でありチャレンジとなります。

それでもプラザクリエイトは、変わらずに未来を見据えています。イメージング事業はプラザクリエイトの創業事業。会社の価値に直結する事業でもありますから、この逆境からの再生は最重要テーマだと考えているんです。

次なる一手はデジタル化とフランチャイズ本部機能の強化

イメージング事業の再定義を行うべく、事業面と運営面で方針を定めました。

事業面では、パレットプラザのデジタル化に注力します。変わりゆくお客様のニーズにお応えする取り組みとして、スマホアプリ開発に着手いたしました。これによりオンラインでスムーズに写真プリントをご注文いただけるようになります。

運営面では、ここ3年ほどをかけて、直営店を減らし、フランチャイズ店の割合を増やしてまいりました。本部と店舗がそれぞれの役割を全うできるような体制を整えている最中です。

本部は、地域に密着した店舗運営が強みであるフランチャイズ店の個性を生かしたスーパーバイザー活動を推進しています。例えば駅や商業施設の一角などお店の外でも能動的な提案ができるよう、開催場所の確保をサポートします。また、プリント写真の当日お渡しや、ワークショップ等のイベントなど、リアル店舗ならではのサービスに店舗が集中していただけるよう、それ以外のことをできる限り引き受けていく予定です。

その他、新たなサービス開発の必要性も感じています。パレットプラザを軸に、スマホに関連したサポートサービスや、ギフトショップと協力した写真ギフトサービスなど、いくつかの新規サービスを仕込み中です。

これらの取り組みは、今までのイメージング事業部が行ってきたスタイルとは異なります。長年やってきた事業だけあって、今までのやり方、今までのツールと比較してしまいがちです。古くからのやり方を守りながら新しいことにも取り組んでいかなくてはならないプレッシャーはありますが、過去の延長線上に未来があるとは限りません。事業部のメンバーには、新たなアプローチを優先していこうと常に伝えています。

イメージング事業部と歩んだ23年間の軌跡

私がプラザクリエイトに入社したのは23年前、まだデジタルカメラが登場したばかりの時代でした。

大学在学中に企業と学生をつなぐ活動をする学生団体に所属していたことから、いろんな価値観を持った人が触発しあうような場づくりに携わりたいと思っていたんです。それで就職活動時には、店舗ビジネスをやっている企業を志望するようになりました。百貨店、コンビニ、量販店などの企業を見ていく中で、より大きな社会的意義を生み出せる規模感の会社に絞り込みました。当時のプラザクリエイトは1000店近い規模でチェーン展開をしていて。かつ、学生団体の活動を通して大島社長のお話を聞いたことがあったので、志望したんです。

デジタルカメラが社会に広く普及し始めたのは、入社して2年後の2000年。フィルムがなくても写真が撮れるし、現像しなくても映像を確認できる時代の到来は写真業界にとって大事件でした。でも、私はその状況に、かえって面白みを感じていました。新たな一手が求められる業界だからこそ、必然的に自分の力が試される。そんな風に魅力的に見えたんです。

新卒入社して最初の3年間は店舗開発に携わりました。フランチャイズオーナー募集のための説明会、オーナーインタビューの記事の作成、物件探しなど、地道な作業でした。4年〜7年目では東海営業部に配属となり、直営店の運営やフランチャイズ店のスーパーバイザー、それを統括するマネージャーなどを担当。

その後本部に配属となり、販売促進部長や首都圏の営業部長、スタジオの営業部長など色々な役割を経験させていただきました。17年目になると、東北営業部長として地方転勤になりました。モバイル事業とイメージング事業の営業部長を兼任し、2年間の間にコールセンターと事務センターの移転プロジェクトを担いましたね。

そして2020年から現在は、再び本社に戻り、イメージング事業本部長に就任。パレットプラザ事業の全体をまとめさせていただいています。ざっと駆け足になりましたが、23年間を通してイメージング事業部を広く経験させてもらいました。

海外企業との合弁事業で乗り越えたマーケットの違い

本当にいろいろなことをやりましたが、印象的だったプロジェクトのお話をひとつ。8年ほど前に、アメリカやヨーロッパを中心に展開するオンデマンド印刷の会社との合弁事業を立ち上げたことがあります。

日本進出にあたり、パレットプラザの店舗を使って先方のビジネスを展開しようというプロジェクトでした。具体的にいうと、名刺やチラシなどを小ロットで印刷できるサービスを、法人向けに提供するものです。私はその責任者をさせていただいたのですが、なかなか刺激的な毎日でしたよ。

特に思い出深いのはフォトブックの一件です。両社ともに、もともとフォトブック制作サービスはあったため、その仕様についての擦り合わせが必要でした。

日本での売れ筋は、先方の仕様と異なり少し小さめなサイズ。欧米では、日本のような小さなサイズの人気はないし、新しく作るのには大きなコストがかかるというのです。日本における小ぶりなサイズの必要性を簡単には理解していただけず、「なぜだ、どうしてだ」と説明を求められました。

そこで飛行機に乗って現地へ出向き、プレゼンをしたんです。数字のデータやお店の声をまとめ、英語のセリフをメモして挑みました。直談判したところ、日本での売れ筋である小ぶりなサイズの必要性をご理解いただき、やっと採用されたんですね。

価値観やターゲットが微妙に違うなかで、どのように日本のマーケットの現状をお伝えし、我々の要望をわかっていただくかというところは、非常に勉強になりました。

誰もが業界を救う可能性をもった時代

海外企業との合弁事業が始まった当時は、日本におけるオンデマンド印刷の黎明期でした。プラザクリエイトは、時流にあわせ、常に何か新しいことに取り組み続けてきたと思います。

時代のニーズに合わせて変化していかなければいけないのは、私がこの会社に入った、デジカメが登場した時代から変わっていないんです。今は、プラザクリエイトのイメージング事業部に限らず、業界全体が、コロナ開け以降にどうやって活性化していくべきか悩んでいます。

よくいえば、決まった正解のない、なんでもありな時代。これさえやっておけばいいとか、覚えさえすればいい、ということは一切ない中で、社員の皆さんにはその状況を楽しむ気持ちでいてほしいと思います。自分の企画が会社や業界を救うかもしれない、と考えれば、やりがいしかないですよね。

どうしても企画書ベース、データありきで考えてしまいがちですが、その企画がお店に行き渡り、お客様の手元に届いたときを想像していただきたいです。持って生まれた才能や培ったビジネススキルに関わらず、アンテナを貼ってお客様の目線に立ち、現場からのインプットを増やすことで、企画の完成度を高めていけたらいいですね! 真摯にお客様と向き合い続けた人は、誰もが業界を救う企画を生む可能性をもっていると思うのです。

「残したい瞬間」を切り取るプリント写真は、これからも人の隣にあり続ける

振り返れば、イメージング事業部がお客様に提供しているサービスの形はマイナーチェンジを繰り返してきました。

大きな境目は、デジタルカメラの普及によってデータのインプットがデジタルになったことです。それ以前の写真はネガから写真をプリントしていました。しかしデジタルデバイスが普及し、皆が写真の管理をパソコンやスマートフォンで行うようになりましたよね。するとネガで撮った昔の写真を、今の写真のコレクションに加えていきたいというニーズが生まれます。

そのタイミングでパレットプラザは、フィルムをスキャンしてデジタル化するというサービスをはじめました。同時に、現像した写真データをCDに書き込むサービスもスタート。間も無くして、CDではなく、スマホ等に直接データ移行をするスタイルになりました。そんなふうに、データのお渡し方法一つとっても、サービスが徐々に変遷していったんですよ。

最近は静止画に限らず、TikTokなどのSNSを含めた動画も当たり前になりました。思い出の保存の仕方が多様化している中で、目的に相応しいアウトプットがあると思います。動画が適切な場合ももちろんあると思いますし、プリント写真のように、一瞬を切り取った形が適している場合もあるでしょう。未来の自分に、どんな風に見返してもらいたいかによって、残し方のアウトプットは選ばれているのかもしれません。

重要なのは、アウトプットの仕方が変わっても、今も昔も変わらず、お客様の「残したい瞬間」があること。残したい瞬間とは、「あとで見返したい思い出」そのものであり、未来の自分への贈り物となるのではないでしょうか。

お客様の残したい瞬間がある限り、パレットプラザは地域で思い出をつなぐ拠点であり続けます。これまでの23年もそうしてきたように、これからも変わりゆく時代の中で、変わらない写真の価値が発揮される場所を探し続けていきます。

【編集後記:広報室より】
プラザクリエイトの創業事業であるイメージング事業と共に歩んできた竹村さん。デジタルカメラが広く世の中に普及して大きな変化が起きた中でも、なにができるだろう? と前向きに行動していた姿を見て、どんな状況でも捉え方次第であると改めて感じました。なんでもありな時代だからこそ、自分の企画がチームや部署、会社という単位を超え、業界をも救うものになるかもしれない。冷静な面持ちで語る裏には、とても熱い思いが秘められていました。今後のイメージング事業の展開も楽しみにしています!

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