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逆境こそチャンス。採用活動をオンライン化し、100名の新卒採用を1人で成功させた新卒採用担当

「来年は新卒100人取るから。」2019年12月、年の瀬を慌ただしく過ごす日々のなかで社長から突然の一言。プラザクリエイトと新卒採用の業務をこよなく愛する高橋は、過去に例のない100名という採用をどうやって成功させるか考えを巡らせていました。

新卒採用といえば、対面での面接やグループワークを通し、選考を進めていく形が通常のスタイル。ところが、2020年2月コロナの災禍が日本にもやってきて、そのスタンダードな採用活動ができなくなってしまいました。その中で、高橋は1人で、選考のオンライン化と100名の採用をどうやって成功させたのか。当時の様子を側で見ていた役員は、以下のように話していました。

「1人で新卒採用100名というだけでも大きなチャレンジであるのに、加えてその全てをオンラインで実施することは、普通なら躊躇してしまうと思います。けれども、高橋は全く怯むことなく、その状況をポジティブに捉え、着実にやり遂げました。選考をオンラインでどのように進めるのか。また、大量のエントリーシートをどのように収集し、管理するか。色々が初めての取り組みでしたが、やり方が分からない時は、すぐに調べる、すぐに人に聞くなどして、驚くほどスムーズにこのプロジェクトを成功させました。どんな局面でも、軽快に笑い、仕事を楽しむ彼女の姿がとても印象的でした。今でも鮮明に覚えています。」

高橋 梢(たかはし こずえ)
2009年「絶対にここだ!」と思いプラザクリエイトに新卒入社し、人事部に配属。翌年には社長室(役員秘書業務)に異動し、2014年からは採用活動を兼任で担当。2019年には営業部門の人事担当として部署異動し、採用だけでなく人材教育領域の企画に関わる。2020年、グループリーダーに就任。現在は広報グループにも兼任で所属している。

※掲載されている情報は、公開日2021年6月28日時点のものとなります。

悩むよりまずは進む。新卒採用活動をスピーディーにオンライン化できた理由

ー まず、採用活動の全工程がオンライン化した経緯や背景についてお聞かせいただけますか。

2020年の2月あたりからコロナウィルスが猛威をふるい始め、日本国内でも危機感が漂うようになってきました。その頃すでに、対面での企業説明会や少人数の座談会など、2021年新卒の採用活動を始めていたため、このまま対面での採用活動を続けるべきなのか、早急な判断が求められました。世の中的にも、対面で何かをすることがはばかられるムードが急速に強くなっていた頃ですね。

けれども、「採用活動をオンライン化したい」という考え自体は、実は、元々ずっとあったんです。ただ、切り替えに踏み切るタイミングがなかったんですね。ですので、どうしようかと悩むことはありませんでした。3月上旬には「採用活動の全工程をオンライン化しよう」と決定していましたね。「ついにタイミングがきた!よし、やるぞ!」と気合を入れて、オンライン化をスタートさせました。

ー かなり早い段階での決断だったんですね。

普通は「どのツールを使うか」「そもそもオンラインで会話が出来るのか」といった、実施にあたりハードルになりそうな部分の検討の時間が必要ですよね。けれども、プラザクリエイトでは、コロナ前から朝礼や社内会議でZoomを使っていたこともあり、オンラインに移行する際の会社のジャッジも非常にスピーディーでした。素早くオンライン化を進めることが出来ましたね。

ただ、実際にやってみると色々なアクシデントは起きました。自由参加形式のオンライン説明会では、想定以上の学生が集まってしまい「こんなに来てくれてるの!?」と、あたふたする場面があったりとか(笑)。

ー 私は、実際にオンラインでプラザクリエイトの説明会を受けたのですが、そんなスピード感でオンラインに移行したとは知りませんでした(笑)。オンラインに移行してみて、気づいたことはありましたか。

オフィスで企業説明会を開催していたときには、会社の雰囲気やそこで働く社員の様子が伝わりやすかったんです。説明会に参加する予定のなかった役員や先輩社員が、空いている時間にちらっと説明会の様子を見に来て、そのまま社長とアドリブで話すという場面も珍しい風景ではありませんでしたね。そういった台本なしのフリートークを通して、自然体で自由な社風を魅力として感じてくれていた学生も多かったと思います。

けれども、Zoomでは「説明会して様子を見かけたので、ちょっと寄ってみました」という感じの、偶発的な出来事は起きませんしね。会社の雰囲気が伝わりにくいことには課題を感じました。

3月から4月にかけて就職活動が活発になる時期には、1回あたりの説明会参加者は爆発的に増え、対面で行っていた時の3倍ぐらいになっていました。多くの学生に会社を紹介することができていましたが、一人一人にかける時間や双方向のコミュニケショーンが減り、プラザクリエイトの魅力は伝えづらくなっていました。

プラザクリエイトは、大きな会場での合同説明会に出展する際でも、社長が直接ブースに出向いて話をするなど学生との距離感が近く、コミュニケーションが取りやすかい雰囲気があったんです。

コロナ以前の、オフィスでの企業説明会。自由な雰囲気の中で、色々な話をしていた。

合同説明会にも社長が登場し、双方向でのコミュニケーションを大切にしていた。

このまま同じことを続けていては駄目だと思い、「Zoomでも対面と同じように、会社の魅力を感じてもらえるようにするためには、どんな取り組みが必要なんだろう?」と自分自身に問いかけて、説明会の進め方や選考のプログラムを練り直しましたね。

PC片手に社長自らリモートオフィスツアー。台本なし、アドリブで伝えるプラザクリエイトのリアルな姿

ー 会社の良さや雰囲気を知ってもらうために工夫された点を教えて欲しいです。

企業説明会で役員や先輩社員が話す内容を事前に決めすぎないという点ですね。事前に固め過ぎると、いかにも説明会っぽい説明会になっちゃうんです。プラザクリエイトの良さは、自由な雰囲気の中でそれぞれの個性や感性を発揮できることだと私は思っています。

そういった一面を見てもらうためには、説明会の全工程を細かく設計しきらないことが大事だと考えました。リアルな会社の雰囲気を伝えるためには、説明会の中でもリアルさが出る余白を作ることが大切だと感じました。

現在実施しているオンラインでの企業説明会でも、役員や先輩社員が登場する際には、「先週こういうアイデアを思いついて」「さっき、他の社員とこんなことを話していて」といった感じで、その日限り、その場限りの話をすることが多いです。アドリブ感によって、ナチュラルな会社の姿が参加者の方に伝わると思っています。

また、説明会では社長自らが社内を案内する「社内ツアー」を実施しています。これは、ただオフィスを紹介するだけでなく、社長が社員に気さくに声をかけている様子を見て、リアルな雰囲気を感じてもらうための取り組みです。進め方については、色々試行錯誤を行いましたが、現在では、社長が「今、zoomで新卒採用説明会やってるんだけど、○○さんは今何してるんですか?」という感じでオフィスにいる社員に話しかけ、一言コメントをもらっていくという形に落ち着いています。

時々、社長が社員にコメントを求めても、「すみません、今お取引先の方とzoomミーティング中でして…」と断られて、社長が「あ、ごめんね」と申し訳なさそうにしょんぼりしている姿がzoomの画面に映ることもありますが(笑)、そういったフラットで自由な雰囲気こそプラザクリエイトらしさだと思っています。

会社のリアルさが伝わるような取り組みを実施してきた結果、説明会に参加した学生のアンケートでは、「社長が、会社や社員の方々にどのような想いを抱いているかが伝わりました。」「隔たりがなく楽しい雰囲気の企業だと感じた。」「コロナ禍で現地に行けなくても社内の様子や実際に働いていらっしゃる社員の方の様子を見ることができて良かった。」など、ポジティブなコメントをもらえるようになりました。工夫を重ねることで、Zoomでも会社の魅力を感じてもらえるようになりましたね。

ー たしかに、私もたくさんの企業のオンライン説明会を受けましたが、プラザクリエイトの説明会が印象的だったのは、その”アドリブ感”かもしれません。1人で100人規模の採用という点に関しては、不安や心配はなかったんですか?

これまでにない大規模採用なのに、コロナ禍でいつもとは違うやり方にトライせざるを得ない状況に、最初はプレッシャーを感じました。

でもいざやってみると、オンラインだったからこそ多くに人に知ってもらえたし、改善を重ねることでオンラインならではの方法でプラザクリエイトの魅力を打ち出せたんです。ピンチと感じる状況は何度もありましたが、その度にチャンスとして捉えて、知恵を絞り、工夫を重ねてきた結果、理想に近い説明会や選考を実施できるようになってきました。

また、メインの担当としては自分1人ですが、採用活動には多くの人が携わってくれています。社長、役員、先輩社員として登場してくれるみんな。全員が協力的で「どうすればプラザクリエイトの魅力がしっかり伝わるか」を一緒に考えながら取り組むことができました。それぞれで方向性が異なっていたり、採用に対する考え方が違ったりといったこともなかったので、色々な課題はありつつも、ワンチームとしてこのプロジェクトに取り組み、スムーズに進めることができましたね。

100人規模の採用は、社長、役員、先輩社員のみなさんが、それぞれの場面で、自由にありのままで楽しくお話をしてくださったから、実現できたと思います。説明会で皆さんが話してくれる内容は、毎回違うので、実は私もその時ばかりは一視聴者として楽しく話を聞かせてもらっています(笑)。

企業説明会っぽい企業説明会はしたくない。ずっと大切にしているのは「相思相愛」の採用

ー 新卒採用を担当者として、意識していることや大切にしていることはありますか?

企業説明会や選考に参加してくれた学生のみなさんにはプラザクリエイトとご縁があってもなくても、何かを得て帰ってもらいたいと思っていますね。結果的にプラザクリエイトへの応募に至らなかったとしても、「貴重な時間だったな」と感じたり、「就活に役立てそう」と思ったり、あるいは、「自分は違うな」って思ったり。企業説明会や選考を、参加した学生の方が色々なことを感じたり考えたりする機会にできたら嬉しいです。

無難な形の、それっぽい企業説明会を実施したくはないですね。自然体でリアルな説明会を目指し、ありのままの雰囲気を伝えていきたいです。採用活動では、いいところも悪いところも包み隠さず、自分たちの言葉で伝えることを重視しています。きっと私自身が、シンプルにこの会社が好きだからなんでしょうね。私は、自分自身が好きな、この会社のリアルな日常を多くの人に伝えたいんだと思います。

また、一般的には、採用って企業側が学生を一方的にジャッジするみたいなイメージがありますよね。けれども、私は、企業・学生、両方が選ぶ側であり、選ばれる側であると思っています。プラザクリエイトでは経営陣も同じ考え方だと思います。社長は選考でも、「お互い相思相愛の両思いになったらうちに来てよ」という感じの言い方をいつもしています。

学生の皆さんには、リアルなプラザクリエイトを知り、しっかりプラザクリエイトという会社を見極めて欲しいです。そんな想いで採用活動を実施しています。

採用活動を通して、プラザクリエイトを人気者に

ー 高橋さんが人事の仕事することになったきっかけをお聞かせください。

私自身は、新卒としてプラザクリエイトに入社し、人事部に配属されました。その当時は、採用担当ではなく、上司や先輩の色々をお手伝いする立場でした。その後、社内体制変更の伴い、社長室に異動し、秘書の仕事をしていました。

秘書の仕事を始めて3年が過ぎた頃、仕事にも慣れ、徐々に視野が広がっていく中で、近隣部署の人事部や総務部が忙しそうだったのが気になりはじめました。そこで、「何か手伝えることはないですかね」と社長に相談したところ、「じゃあ新卒採用の担当になってみる?」って言ってもらえて。そんな経緯で採用を担当させてもらえることになり、今に至ってますね。

採用担当に就任以降は、新卒だけでなく、中途入社やアルバイトの採用、給与計算なども担当しました。秘書時代に、社長の凄まじい行動力をすぐ側で見ていた私は、「できることは素早く何でもやろう」「知らないことや経験したことがないことでも臆する必要はない」「従来のやり方にこだわらない」といったスタンスやマインドを自然と身につけていました。

元々のポジティブな性格に加えて、そういった環境で自然と備わったアクティブさは、私の強みだと思っています。今後、人事や採用の仕事にこだわらず、その時々、プラザクリエイトにとって必要なことが何かを考え、取り組んでいきたいと思っています。

ー 高橋さんの今後の展望についてお話いただけますか。

任せてもらえた仕事をがむしゃらにやっていくうちに、私の中で「プラザクリエイトを人気者にしたい」という夢ができました。私が言ってもポジショントークに聞こえちゃうとは思いますが、本当に良い会社なんです。志がありながらも柔軟で社員想いの経営陣がいて、優しくて日々の仕事に一生懸命な仲間がいる素敵な会社です。

採用活動では、結果的に入社に至らなくても、企業説明会や選考を通してプラザクリエイトっていい会社だなと学生の皆さんが思ってくれたり、ファンになったりして欲しいなと強く思っています。

また、新卒として入社してくれた方には、せっかく人生の1社目にプラザクリエイトを選んでくれたのだから、楽しく長く活躍してもらいたいと思っています。選んで良かったと心から思ってもらいたいです。そのために、なるべく入社後のギャップを減らすことも大切な自分の役目だと思っています。

あとそう!今後の展望としては、私の思いを受け継いで、採用活動を担当してくれる後任を育てたいですね。

就職活動中の学生たちに伝えたいことは、「直感を信じて!」

ー 最後に、就職活動中の学生に向けて一言メッセージをお願いします。

就活は直感が大事だと考えています。私が10年以上楽しく仕事を続けてこられたのは「この会社が好き」という直感を信じて入社したからこそだと思っています。

選考が進めば進むほど、たくさんの会社に触れ、色んな情報を消化しきれずに、悩んでしまうことが多いと思います。だからこそ、「ここだ!」と思うフィーリングを大切にしてほしいです。

実は、プラザクリエイトは、仕事を進める際にも、「感性」をとても大切にしている会社です。また、社会も経済も、合理的な理由だけで動いてはいません。人の気持ちや感覚で動く部分ってとても大きいんです。

だから皆さんも、自身の直感的な感覚を大切にしてもらいたいです。合理的に考えることはもちろん大事ですが、就職活動のために、自分自身を偽装する必要はないと私は思っています。素直な自分を大事にして欲しいです。

大変なことも多いと思いますが、ぜひ、フィーリングの合う会社との出会いがあるまで頑張ってみてください。もしもそれがプラザクリエイトであれば、私はとても嬉しいです。

2022新卒採用

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プラザクリエイト マイナビ2022

編集後記

今回の取材及び記事作成は、オンラインでの説明会・選考を受けて入社した新卒1年目の名取(なとり)と、対面での説明会・選考を受けて入社した新卒2面目の伊藤(いとう)が行いました。

インタビューで話題に挙がったオンライン説明会に、学生の立場で実際に参加していました。オンライン説明会で社長から語ってくれた会社の誕生秘話が今でも強く印象に残っています。そこで聞いたエピソードは、ネットで調べても分からない、参加したからこそ得られる貴重な情報でした。高橋さんは、社内で「梢さん」とみんなから慕われ、頼りにされる存在。オンラインでコミュニケーションをとっていた就活生からも、リアルで顔を合わせた際に「本物の高橋さんだ!」と声をかけられることが多いそうです。

梢さんの話す「工夫」は、「どうすれば応募者数を増やせるか」ではなく「どうすれば、プラザクリエイトの魅力が伝わるか」という観点の元での「工夫」でした。今回はそんな梢さんの採用に対する誠実さや自社への愛情を知ることができて良かったです。

私が就活生の時は、まだ対面での説明会でした。私自身、本社で行われる説明会に参加した時に、会社の雰囲気が良いという点に魅力を感じていたので、オンラインでそれをどう再現するのだろうか?と少し気になっていました。

入社1年目の先輩社員として、オンライン説明会に参加させていただいたことがあるのですが、Zoomのチャット欄を活用したり、アンケート機能を使ってコミュニケーションを取ったり、一方的にならないような工夫がちりばめられていて感動しました!ちょうど、このインタビューを準備している時に、社長のリモートオフィスツアーが始まり、急に声をかけられる、なんてエピソードも(笑)。

変化を恐れず、アクティブにどんどん進め方を変えていく梢さんが、これからプラザクリエイトの採用活動をどのような形に進化させていくのか、個人的にもとても楽しみです。