CHALLENGE PLAZA

同じ場所に留まらないことが、私を謙虚でいさせてくれる。挑戦し続けることで切り開かれた、私らしいキャリア

キャスターや多国籍企業との折衝担当、新規事業立ち上げから法人営業まで幅広いキャリアを築いてきた倉島。5か国語を操り、最近では情報セキュリティマネジメントの国家資格を取得しました。ひとつの挑戦を終えると、また次のヤマを登っていく彼女の圧倒的なエネルギーの裏に潜む、意外な価値観とは? お話を聞きました。

倉島 美奈子(くらしま みなこ)
広告代理店勤務、CS放送局のビジネス専門チャンネルでキャスターを務めたのち、海外勤務で7年間日本を離れる。帰国後プラザクリエイトに入社し、製品企画開発や輸入業務ジョイントベンチャーの立ち上げや販路開拓など様々なプロジェクトに携わる。2020年からは、ソフトバンクの携帯とITソリューションを中心に提案するモバイルワーク営業部 首都圏モバイルワーク営業Gに所属。座右の銘は、”Do not stay comfortable zone”

※掲載されている情報は、公開日2022年4月8日時点のものとなります。

CS局キャスターに海外勤務。多彩なキャリアで得たグローバルなスキルセット

プラザクリエイトとの縁は、実は20代にさかのぼります。当時勤めていた放送局で番組制作に携わっていたとき、取材したことを自分の言葉で伝えることを勧められて、キャスターを引き受けました。ビジネス特集を組み、企業の経営者や注目の業態へインタビューをする中で出会ったのが大島社長でした。90年代当時、2000店舗を有していたプラザクリエイトは世間をあっと言わせた会社として有名で、私自身も注目していました。

放送局での勤務をする中、大学の友人が次々と海外へ転勤していく姿を目にしました。一度しかない人生、せっかく英語ができるのだから自分も挑戦してみようと思い、海外で働くことを決めました。インターネットで探した求人に応募したところ、いくつか面接の連絡をいただくことができ、現地で面接。オファーをいただき、海外移住となりました。

海外ではいくつかの仕事を経験しましたが、現在の営業に役に立っている経験はシンガポールの国営企業でのプロジェクトです。シンガポールからフェリーで45分くらいの場所にバタム島というインドネシアの一部があります。シンガポール政府が電気ガスのインフラを整え、工業団地を作り、外資系企業を誘致している最中でした。その中には日本企業も多く存在していて、私は企業と政府のパイプ役を担っていたんです。担当企業数は80社にものぼりました。

1日2社ずつ訪問しヒアリングしますが、業務上の問題のみならず海外生活ならではのご相談も多かったです。私は現地採用で日本人がいない職場にいたのでローカルの友人が多くいました。日本人駐在員の知り得ない情報を多く持っていたため、頼りにされることも多く、情報を引き出すコツを鍛えられました。これは営業全般に役立つスキルです。

仕事は英語で行いますが、中華系シンガポール人は日常会話では中国語、インドネシア人はインドネシア語を話していたため、本当の意味で懐に入っていくには現地の言葉を理解し、話す必要がありました。そこでインドネシア語は独学、中国語は思い切って仕事を中断し、シンガポール国立大学で本格的に習得。大学在学中にフランス系金融企業のパートタイムをはじめ、その後、正社員として勤務しました。

日本に帰国したのは家族の病がきっかけでした。ちょうど、海外の超競争社会的な雰囲気に疲れを感じていたこともあって、日本で生きることを決意して。そのタイミングで大島社長と再会し、英語と中国語を活かしたプロジェクトのお話をいただき、入社のきっかけとなりました。

プラザクリエイトで乗り越えてきた数々の”ヤマ”

入社して初めに担当したのはトイカメラの開発業務でした。スウェーデン在住のデザイナーと、中国の生産工場、日本の開発チームの3社でのオンライン会議、各種報告などを取りまとめました。

2014年から多国籍企業とのジョイントベンチャーに携わり、海外からのお客様をアテンド、会議通訳などを通常業務と平行して行いました。2015年には木更津に工場稼働が始まり、1年間出向し、各国から集まったプロジェクトメンバーとともに木更津のアパートに住み込んで、工場立ち上げに奮闘する日々。サプライチェーンとして、国内および海外からの原材料の調達を担当していました。

本社に戻ってからしばらくして、DIYキットブランドの立ち上げに携わりました。始まりは、上海の展示会で大島社長がロボタイム社という企業が展開する3Dウッドパズルやミニチュアハウスに一目ぼれしたことでした。「他社に先を越される前に独占輸入元となり、プラザクリエイトの商品として販売する許可を得る」というミッションが与えられ、プロジェクトが立ち上がりました。

早速ロボタイム社とコンタクトをとると、日本の展示会に出店するという情報を入手。そこで展示会に日本語の通訳スタッフとして無償でお手伝いさせてもらえないか打診したところ、快諾いただき、一緒に展示会の仕事をする中で、信用をしていただける状態になりました。最終的には社長と共にメーカーの本社を訪れて工場を見学し、『つくるんです®』という名前で日本で商品を販売する、独占販売契約を交わすことができました。会社間の契約も、最終的には個人間の信頼関係が土台になることを学びました。

販売が決まってからは、販路開拓が喫緊の課題となりました。当時、B2Cの商品は自社店舗以外の販路はなかったので、経験もツテもない中、販路開拓に勤しむ日々。輸入業務と並行して展示会を実施したり、取引先になっていただけそうな会社に電話をかけたりと地道な営業活動を続けました。効率を考えて大手企業から順にアプローチし、一つひとつ契約を結んでいきました。独占販売契約が決まっていて後戻りはできない状態でしたから、とにかく拡大を目指して走りました。

そうして販路を拡大した先で『つくるんです®』の知名度は徐々に上がっていき、現在に至ります。私がプロジェクトを離れて約2年経ちますが、『つくるんです®』がブランドとして成長していることをうれしく思っています。

振り返ると、常に新しいことにチャレンジし続けてきたと思います。超競争社会から卒業して穏やかに働きたいと思って日本に帰国したのに、驚きですよね。登っても登ってもまた別のヤマ。その繰り返しでしたが、こういう機会が与えられたのは幸運だったかもしれません。

歳を重ねていくほど、頭が固くなってしまうことがあるじゃないですか。それは、同じことをやり続けたらなおさら。時に、慣れは人を傲慢にしてしまいます。幸いにも、プラザクリエイトでは次々に新しいヤマが目の前に現れるので、飽きることがありません。現在所属している部署もまた新しいヤマでした。

新たにはじめた法人営業。隙間時間の勉強を重ね、国家資格を取得

2020年の4月からは、モバイルワーク営業部首都圏モバイルワーク営業グループに所属しています。ソフトバンクの携帯電話およびITソリューションを法人企業様に販売する部署です。

電話でのアポイントから訪問、導入支援、アフターサービスまでを一貫して行います。部署に入った時は、自分のお客様はいませんから、まさにゼロからのスタートでした。初めの頃は一日中電話をおかけし、知識不足でお客様からお叱りを受けることもありました。

それでも、失敗を恐れていては何もできません。最初はうまくできなくても、気持ちを切り替えて、とにかく量をこなしました。すると経験値を積むことで感覚が養われ、徐々にアポが取れるようになりました。最近は長くお付き合いが続くお客様もいらっしゃるので、以前よりスムーズな営業活動ができるようになりました。

部長からの勧めもあり、この1年間の間に、情報セキュリティマネジメントというITの国家資格を取得しました。この先ITとの関わりは避けて通れませんから、通常業務と並行して勉強しました。

資格の勉強で利用したのは、通勤時間や昼休み時など、短い時間。1日1時間くらいですが、参考書や過去問を繰り返し読みました。隙間時間を見つけて勉強することを難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとって学習は習慣のひとつです。もともと常になにかを勉強している状態で5ヶ国習得したので、同じ要領で隙間時間に学習しました。

Do not stay comfortable zone.

語学学習やスキル習得のモチベーションは、自分にとって生きやすい状態をつくりたいという考えからきています。例えば、海外では英語を話せないと不都合が多いし、中国語圏なら中国語を話せないと不利になります。韓国語がわからければ、大好きな韓国のエンターテイメントを100%楽しむことはできません。自分が心地よく暮らしていくために必要なものを順番に手に入れていく気持ちで、語学やスキルを習得しています。

それから、人はみんな生まれつき違った賜物を授かっていると考えているので、その賜物を世の中に還元できたらと思っています。私が持っているのは、例えば隙間時間で勉強をできるような「面倒なことを習慣としてできる力」。良い習慣を身に着け、時間を大切にすれば、多くの事を成し遂げることができ、結果として夢を叶えることができます。

これまで、様々な仕事を経験し、大変なことも引き受けてきました。その過程で大切にしてきたのは、恥をかくことや失敗することを怖がらないことです。全く失敗せずに成長する事はほぼ不可能なので、新しい挑戦をすればそれなりに失敗もします。それでも、confortable zoneにとどまっているだけでは、そこからの成長はありません。

一つひとつ、畑を変えるたびに、初心者に戻ります。いままでチームで一番知識があったとしても、新部署では初心者。同僚に聞かなければなにもできません。謙虚にならざるをえない環境に身を置く。そういう選択をしてきたから成長できたし、今のキャリアがあると思っています。

簡単なことではないのでそれなりに気力と体力が必要ですが、今後もこの姿勢を大切に、ヤマを越え続けていきたいと思っています。

【編集後記:広報室より】
どんなヤマを前にしても、道を見つけて進んでいく倉島さん。これまでやったことがない仕事でも、果敢に飛び込んで自分のものにしていく姿に、インタビュー中は何度も「すごい…」と尊敬のため息がこぼれました。新しいミッションを前にすると、つい臆病になって足がすくむことがありますが、そんなときは倉島さんの“Do not stay comfortable zone”精神を思い出し、また次のヤマから見える新しい景色を楽しめる自分でありたいと思いました。今後の倉島さんのチャレンジも応援しています!

 

法人向けスマホ・タブレット・携帯電話・Wifiルーターから、勤怠管理・チャット・セキュリティ・クラウドPBXなどの各種ソリューションを提供

プラザクリエイト法人向けソリューション

IDカードプリンタ GRASYS

簡単!キレイ!低価格!IDカードプリンタの発行・印刷はGRASYSにおまかせ。

GRASYS 公式サイト